月曜日の外来も盛り上がって終了。長崎、大分など北部九州一円から北九州総合病院のウロギネ外来におみえになり、おつかれさまでした。遠方からきてくれる患者さんが多いというのは、我々の施設を選んでいただきうれしい反面、各地に専門病院がないことを実感し、ウロギネの全国的な普及にはまだまだ時間がかかると感じております。とくに九州では本当のウロギネ専門施設はほとんど存在しません。
ご存知のようにウロギネというのは泌尿器科(ウロロジーのウロ)と婦人科(ギネコロジーのギネ)があわさったものであります。当然、ウロギネの病気をカバーするためには両方の経験と知識が必要になります。ところが日本のような講座制では泌尿器科と産婦人科がどうしても縦割りとなってしまい、両方を学べるプログラムが基本的には存在しません。のむさんもウロギネを志してから、この点については非常に苦労しました。それで、もともと泌尿器科専門医であったので、産婦人科の勉強をするという目的で千葉の亀田総合病院の産婦人科にいきました。今、考えると非常にこれは大きなことで両方の勉強をすることで診療の幅が広がり良い経験ができたと思います。現在のところ日本には両方を本格的に勉強したウロギネ専門医は数人しかおらず、これからの課題だと思います。
未来のウロギネの発展については教育の大切さを強調して頑張っていきたいですね。
明けない朝がないように、ウロギネも必ず夜が明けてくると思います。