飛沫感染と空気感染
新型コロナの感染を防ぐために知っておきたい飛沫感染と空気感染の違いに関して、まとまったサイトがありましたので、それについて解説と補足してみたいと思います。ご存知の方も多いと思いますが、新型コロナは基本的には飛沫感染で感染が広がります。すなわち飛沫感染とは感染した人の咳・くしゃみ・会話によって飛んだつばやしぶき(飛沫)に含まれる病原体を吸引することによる感染ということです。そして飛沫が最大2メートル程度飛ぶことがソーシャルディスタンスの根拠になっているとされています。
一方、空気感染とはエアロゾル感染とかもいいますが、咳・くしゃみ・会話・呼吸により空気中に浮遊したウイルスを吸引することによる感染です。結核や麻疹など限られたウイルスで空気感染が認められています。現在のところ厚労省は、「国内においてエアロゾルによる感染の証拠はない」としています。当院の感染症科の医師に確認しても新型コロナはある特殊な状態、例えば内視鏡をしている時とか、手術の気管内挿管をしている時しかエアロゾルは発生しないと言われておりました。
予防法に関して、飛沫感染は、マスクでほぼ防ぐことができるのでお互いがマスクをしっかりしていれば防ぐことが可能です。一方空気感染(エアロゾル感染)は空気中に浮遊したウイルスはマスクを通過してしまうので、マスクでは感染を防ぐことは難しいと考えられています。新型コロナは前述のように飛沫感染です。それでマスクによりほぼ防ぐことが可能です。ということは感染するのはマスクを外す時ということになります。それがやはり飲食、あとは家庭内ということとなります。政府や東京都知事は外出そのものについてもいろいろいわれておりますが、外出することそのものが危険でないと思います。まず気をつけるのはマスクを外す時だと考えてみると良いと思います。
つまり例えば地方の人が東京に行って東京の空気を吸っただけでビビビビッて感染するわけではないということです。東京に行ってマスクを外して会食をするから感染するのであって、マスクをしっかりつけて、飲食を行わず、お茶を飲むときも半径2メートルに人がいないことを確認するくらいマスクを徹底すれば限りなく感染リスクはゼロに近くなることということです。正しい知識で予防しましょう、新型コロナ!