鉗子!
腹腔鏡の治療をするときに鉗子に術者の意思が反映して、自由に動いていると感じることがよくあります。鉗子がまったく指先と同じような感覚になり、無駄のない動きで剥離を行うことができます。もちろん、毎日のトレーニングの賜物です。
鉗子の手元のどこにどのような力が加われば、どのような動きをするのかなどを細かく理解すること。そして繰り返し、繰り返し練習することでまるで鉗子に魂がやどったような動きになるんですよね。こうなると鉗子が画面の中で生き生きと動くようになります。そうやって最高レベルの手術が成り立って行くのだと思います。このようなことを腹腔鏡を学ぶ医師に伝えたいと思います。